若者のスマホ決済事情からわかるキャッシュレスの行方②
昨日に引き続き、プレジデントオンラインから若者の座談会に関する記事がアップされていました。
昨日の記事です。
座談会の記事を元に、若者のスマホ決済事情から日本のキャッシュレス社会を考えていきます。
情報収集を便利を求めるキャッシュレス派
前回の記事で、登録から使えるようになるまで手間と複雑さからスマホ決済を利用する敷居が高いことを書きました。
しかしそれでもスマホ決済を含めたキャッシュレスに移行するのは荷物の軽量化、会計の煩わしさの解消があるようです。
特に女性はファッションで鞄を小さくして手荷物を減らすためにキャッシュレスにしている方々がいるようです。
現金をメインで使うと、どうしても小銭が出てしまうので荷物になったり、会計で手間がかかります。
さらに最近のスマホ決済争奪戦で、還元率や割引で消費の削減効果が大きいので家計にも助かります。
しかし現金派の主張として、現金は財布からお金が減るので使った感覚を得られ消費を抑えられるという意見があります。
キャッシュレスは使った感覚が得られにくく、便利なあまり使いすぎる方々がいます。
日本でもこれが原因となった大きな問題として、ソーシャルゲームの課金問題があるのではないかと思います。
キャッシュレスはアプリやWebサービスを通して、残高と使用履歴が見ることができるので数値データを確認できます。
だからキャッシュレスを日常的に利用する際、お金を数値データとして捉えて使用した感覚を養っている必要があると言えます。
スマホ決済の割り勘機能は使われない
スマホ決済には割り勘機能があるサービスがありますが、全員が同じサービスを利用していることが条件なので、利用してもらうには厳しいのではないかと話が出ていました。
逆に現金だと集計や両替が面倒なので正確な金額を手間なく割勘できるのは便利さを感じているという意見がありました。
その意見は私も感じており、LINE Payの300億円ばらまきも1000円ボーナスの送金でその感覚を体験して欲しいと願いがあると思います。
しかし登録の手間とスマホ決済サービスの乱立で実現は難しいと言わざるを得ません。
そしてサービス精神が根付いている日本だと別々で勘定できるところが多く、使えなくても不便に感じる場面が少ないのも割り勘機能が使われない要因としてあります。
現金の絶対的な安心感
現金はどこでも使える万能な支払い方法です。
そして日本は他の国と比べ、偽札問題の少なさによる現金の信頼性や盗難による被害が少ない国の安全性によりキャッシュレスである必要がないです。
その現金の信頼性や国の安全性により、座談会のメンバーの1人が友人との旅先で高額な支払い時も現金のみしかダメな場面があって焦った出来事が紹介されていました。
だからどんなところでも使える反面、高額な支払いでも現金支払いしか対応してない場所もあり、完全なキャッシュレスになることができないことも示唆しています。
スマホ決済を普及させるカギは?
スマホ決済を普及させる方法の話題では、いくつか良い方法が紹介されていました。
まず身近な人が便利に使いこなしている姿を見せて紹介してもらう方法が挙げられていました。
特に日本は誰も周りで利用していないから利用しないという同調行動志向が高い傾向があるので、私も周りへの周知や紹介する方法は良いと思います。
また店側のインセンティブがないことも挙げられていました。
スマホ決済サービスの中には店の導入手数料無料にして、PayPayに関しては決済手数料も期間限定で無料にしています。
導入・運用コストが少なくしてはいますが、現状導入するメリットが少ないです。
スマホ決済が普及すれば集客できるメリットが大きいが、スマホ決済が乱立しすぎて利用者も店側もどれを選択すればいいか分からず集客につながるか不明です。
だから店側も何かしらインセンティブがなければ導入してもらえず、キャッシュレスの利便性が高まらないという指摘は的を得ていると思います。
まとめ
今回の座談会で若者のスマホ決済の事情からキャッシュレスの便利な一面ある反面、日本のキャッシュレスの壁外が大きいことも分かりました。
各々がこのようなキャッシュレス事情を知り、どのように思うかは分かりません。
しかしこのような事情をきっかけにお金について考え行動することが大切なのではないかと思います。
これからもお金に役立つことを発信していきます。