コトのつみたて投資生活

栃木県でエンジニアをしている26歳サラリーマン。投資やお金に関する情報を中心に発信中。主に米国株ETF, 投資信託につみたて投資を実践。

従業員持株会を退会して株を売却しました。従業員持株会の取引内容と反省点。

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 従業員持株会制度とは、一定金額を給料から天引きすることにより勤め先の株を購入して財産形成を行う制度です。

私は毎月10,000円、ボーナス時30,000円天引きするように設定して会社の従業員持株会制度を利用していました。

会社によっては奨励金を出すところもあります。

私の勤め先では、積み立て金額の3%が奨励金として出ていました。

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「天引きで財産形成できて奨励金まで貰えるなんて魅力的…」

入社した2017年から今まで積み立てを行い、積み立て期間は約2年間になりました。

しかし今年5月に従業員持株会を退会して購入していた株をすべて売却しました。

今回は従業員持株会について経験を交えて伝えたいと思い、記事にしました。

 

持株会の積み立て金額

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 約2年間の積み立てた金額は310,000円です。

運用した金額は、積み立て金額に奨励金と配当金を合わせた321,843円です。

証券口座で取引できる勤め先の株は100株単位なので300株を証券口座に振り替えています。

残りの56.985株は持株会で精算しています。

平均取得単価は902.00に対して持株会で売却した単価は880.99円なので、-2.4%の損益率での利確となりました。

損益は-1204円です。 

 

証券会社の売却

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証券口座に振り替えた株を売却しました。

平均取得単価902.00円に対して売却単価は719.00円なので、証券口座に振り替えた株は-20.2%ほどの損益率で利確しました。

損益は-55,980円です。

持株会と証券口座の売却で出した損益の合計は-57,184円となりました。

運用した金額が321,843円に対して損益が-57,184円なので、取引手数料を差し引いても持株会を利用して出した損益率は-17.8%です。

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「ぷしゅー…」

 

ちなみに従業員持株会は一度退会すると原則再入会することができなくなります。

今回、再入会できなくなるデメリットや売買による損失を出してでも従業員持株会を退会したかった理由があります。

それは勤め先への集中投資を解消したかったからです。

そして資産を全て自分で管理したかったからです。

理由についてメリット・デメリットをふまえて説明します。

 

従業員持株会のメリット・デメリット

メリット

メリットは以下3点です。

  • 給料からの天引きで強制的に定額かつ少額で資産形成ができる
  • 会社から奨励金が出る
  • 業績によりキャピタルゲインや配当金が得られるため仕事のモチベーションが上がる

 

奨励金や業績によっては利益が出ます。

お金の管理が苦手な人にとっては天引きによる強制貯蓄は魅力的です。

毎月の給料からの天引きなのでドルコスト平均法で購入時期のリスク分散も自動的に行うことができます。

また従業員が最低購入単位数を気にすることなく、定額・少額での投資ができるのも利用しやすいポイントです。

定額・少額で購入できるのは、持株会に入会している従業員から資金を集め、自社株をひとまとめで購入して株を従業員ごとに分けているからです。

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デメリット

デメリットは以下3点です。

  • 勤め先への集中投資になってしまう
  • 資産の流動性が低くなる
  • 持株会に預けている資産が管理しづらい

 

勤め先への集中投資になってしまう

勤め先に対して労働に加え、金融投資で支援することになります。

業績が良いときは労働と金融投資どちらの恩恵を受けることができますが、業績が悪化すれば両方の影響を受けるのでデメリットの方が大きいです。

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ただ集中投資はリスクが高いですが、労働と金融投資から最大限に利益を得られるので、いくつか資産を分散させて投資するのであれば投資先の1つとして悪くない選択肢だと思います。

しかし個人的には、これからの日本の経済状況から勤め先に限らず日本企業の大半が景気悪化の影響を受けたとして、そこから回復していく力があるのかどうか疑問を感じています。

長期投資の観点から見れば日本への投資自体リスクが高いと感じているので、長期投資しないのであれば業績がどうであれ持株会に預けている資金を回収してしまいたいと思い、労働と金融投資による勤め先への集中投資を解消させました。

 

資産の流動性が低くなる

資産の流動性が低い理由は2つあります。

・売買期間が設けられているから

・取引や精算時に会社への報告を行う必要があるから

 

1つ目は、持株会の自社株はインサイダーの関係で売買可能期間が設けられているためです。

つまりそれ以外の期間は売買禁止期間になっており、取引ができません。

自分で自社株を取引する際、他の投資家と公平さを保つため企業の情報を開示した決算日直後に売買可能期間が設けられています。

勤め先では、売買可能期間は決算日後の1週間程度に設定されていました。

また持株会の方で全ての自社株を精算して口座に振り込んでくれる企業もあるようです。

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2つ目は、取引や精算するとき会社へ申し込み・報告を行わなければならないためです。

当然ですが、持株会に預けている自社株は自分で自由に扱うことができません。

持株会の自社株で取引や精算したい場合、会社を通さなければならないので、会社とのやり取りに手間と時間がかかります。

また場合によっては企業が指定した証券会社の開設をしなければならないので、さらに面倒さが増します。

在職中なのか退職後なのかなどの自分自身の状況や企業によって売買期間や申し込み方法は異なりますが、以上の2つの理由により資産の流動性が低くなることは間違いないです。 

 

持株会に預けている資産が管理しづらい

 給料から天引きされた資金は持株会で管理されます。

つまり自分で資産管理ができず、会社を通さなければ資産状況を知ることができません。

勤め先では、半年に1度ハガキが送られ持株会の資産状況が報告されます。

おおよその持株会に預けている投資額は把握できますが、Webサービス・アプリでの管理や連携ができず、資産管理がしづらいと感じました。

私は自分で資産管理を行いたかったので、資産管理のしづらさは持株会を退会する1つの要因になりました。

 

まとめ ( 反省点とこれから ) 

2年前の私は「奨励金ももらえるし、業績も上がっていくだろう!」とデメリットを考えずに軽い気持ちで従業員持株会に入会しました。

従業員持株会に入ること自体は問題なかったのですが、何も考えずに安易に入会したことは反省するべきことです。

しかし今回、改めて考え直し「従業員持株会を退会する」という行動ができたことは良かった点だと思います。

これからの投資生活でも失敗することはありますが、その度に考え直し行動していこうと思います。

ただひとつ、市場から離れずに投資を継続して行うことだけは一貫して守っていきます。

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「従業員持株会での投資経験を活かして行動する」